2023.09.29
2024.02.06
ゲームアプリのX(Twitter)キャンペーン事例とマーケティング活用法を解説
X(Twitter)をマーケティングに活用したいものの、具体的に何をしたら良いか分からない。このような課題を抱えているマーケティング担当者も多いかと思います。
拡散力が高いという特徴を持つSNSであることから、X(Twitter)を利用して商品の宣伝をしようとするマーケティング戦略も確立されるようになりました。
そこで今回は、X(Twitter)マーケティングの概略や具体的な手法、サービスの成功事例をゲームアプリにフォーカスして紹介していきます。
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X(Twitter)をマーケティングに活用する方法
X (Twitter) はマーケティングをするにあたって、多大なポテンシャルを持つSNSです。
しかし、なんの戦略も持たないまま漠然とマーケティングを進めても、大きな効果は得られないでしょう。
正しいマーケティング手法を学んだうえで、自社の商材をどのような戦略で売り込むべきかを考えなければなりません。
ここからは、X (Twitter) で行われているマーケティングについて、代表的な4つの手法を紹介します。
オーガニック投稿
X (Twitter) 上でのオーガニックとは、「プロモーションされていない」ということを意味します。
つまり、オーガニック投稿とは、X (Twitter) 上で広告費をかけずに投稿されたツイートのことを指します。
ユーザーに興味を持ってもらいやすい投稿を行うことと、定期的にユーザーとコミュニケーションを取ることでファン化に繋がりやすい運用を行うことができます。
X (Twitter) 広告
X (Twitter) を見ていると、自分がフォローしていないはずのアカウントの投稿が、「プロモーション」という名目で表示されているのを目にしたことはありませんか?
X (Twitter) では、広告を出稿してフォロワーではないユーザーにツイートを表示させられますので、より多くのフォロワーを短期間に獲得したい時に利用したい機能です。
インフルエンサー活用
多くのフォロワーを有していて、影響力のあるユーザーをインフルエンサーと呼んでいます。
彼らの投稿は、常に多くのユーザーにアクションをしてもらえる(いいねやリツイート)ため、こうしたユーザーの拡散力を使ってマーケティングを行うこともあります。
インフルエンサーによる商品のレビューを見て、自分も商品を買ってみたという例は少なくないため、購買促進にも有利です。
X (Twitter) キャンペーン
多くの企業がプロモーション活動の一環として、キャンペーンを開催しています。
例えば、フォローやRT(リツイート)を行うだけで、商品が当たる抽選に参加できるようなキャンペーンです。
リツイートによってキャンペーン情報が拡散されるため、商品の認知拡大に繋がります。
さらに、企業アカウントのフォロワーの増加も期待できるのです。
また、抽選を実施する場合は、その場で直ぐに結果が分かる「インスタントウィンキャンペーン」が推奨されています。
すぐに抽選の結果が分かるほうが、ユーザーの参加意欲は高まり、応募者が増えるケースが多いためです。
ゲームアプリのキャンペーンにX(Twitter)を活用する
拡散力の強い「X(Twitter)」をマーケティングに活用することは、あらゆる業界で効果がありますが、特にゲームのプロモーションとは相性が良いと言われています。SNSは基本的に、情報収集や暇つぶしに使われるため、娯楽であるゲームはユーザーの態度にフィットするためです。
生活者起点のリサーチ&マーケティング支援を行なうネオマーケティングが実施した調査結果によると、Z世代を対象に行った「暇な時間に何をするか」を尋ねた調査では、半数超が「SNSをチェックする」と答え、3割近くの人が「ゲームをする」と回答しており、暇つぶしにSNSとゲームアプリを行き来している様子が伺えます。
また、2022年のtwitterトレンドワード上位には、アニメやゲームの話題が多くランクイン。
おり、SNS、特にTwitterではエンタメ・ゲーム系の話題は盛り上がりやすい傾向にあることから、Twtterでのキャンペーンは、ゲームのプロモーションとして効果的なマーケティング施策と言えます。
ゲーム業界でSNSを活用する手法として、最も費用対効果が高くおすすめなのは、Twitterキャンペーンです。
近年のTwitterキャンペーンでは、リツイートやハッシュタグで応募できるユーザーを巻き込んだ施策が主流です。
ユーザーが楽しんで参加できるキャンペーンは、ポジティブな印象を与えやすいため、ユーザー目線の親しみのある広告として、高い広告効果が期待できるでしょう。
参照:全国のZ世代の高校生・大学生・社会人の男女6953人に聞いた「もっと知りたい、Z世代。 ~情報・人との接し方とは~
ゲーム業界のX(Twitter)キャンペーン事例
グランドサマナーズ:タイムアタックキャンペーン
『グランドサマナーズ』は、人気アニメ「東京リベンジャーズ」とのコラボイベントと連動したTwitterキャンペーンを実施しました。
イベントをクリアするまでの速さを競うタイムアタックです。
アカウントをフォローし、プレイ時間のわかるスクリーンショットに指定のハッシュタグをつけて投稿すると応募が完了し、抽選でゲーム内アイテムが当たるという施策です。
抽選で当たる参加報酬もあるため、やり込んでいる人もライトユーザーもどちらも参加しやすい企画です。
釣りスピリッツ:ぱくぱくキャンペーン
ゲームセンターやNintendo Switchで遊べるゲーム「釣りスピリッツ(通称・釣りスピ)」は、Twitterの投票機能を活用し、ゲーム内で釣れる魚が実際に自宅に届くという驚きのSNSキャンペーンを実施しました。
応募方法は食べたい魚をツイートしてアカウントをフォローするだけ。
さらに、「釣りスピ」のサービス提供元「バンダイナムコ」が運営するアミューズメント施設では、本キャンペーン参加者先着10,000名へ、環境に配慮した魚型クリップの限定バージョンのプレゼントを実施しています。
本物の魚をプレゼントというゲームに沿った企画になっているだけでなく、環境問題に関心を持ってもらうきっかけを提供するなど、単なるゲームのプロモーションという枠組みを超えた企業ブランディングの面でも効果的なキャンペーンです。
NieR Re[in]carnation
『NieR Re[in]carnation(ニーア リィンカーネーション)』は、Twitterで実施する3つの企画を横断して参加してもらうことで、エンゲージメントを高めるスタンプラリーキャンペーンを開催しました。
① ミス&ミスターコン
② クイズ大会
③ 写真展
という3つの企画があり、各企画に参加すると1つスタンプがもらえます。
参加する企画に順番の指定は無く、2つ目の企画から途中参加してスタンプを集めることも可能でした。
通常は単発で終わってしまうTwitterキャンペーンですが、スタンプラリー形式にすることで1ユーザーに様々なキャンペーンに参加してもらうことができる設計となりました。
スタンプラリー終了後には、集めたスタンプの数に応じてゲーム内のスキップチケットがプレゼントされました。リアルタイムでの効果だけでなく、あとから気づいた人や参加できなかった人にも興味を持たれるよう「後夜祭」という形で"フォローなどに対するメリット"も提示しています。
魔法使いの約束
『魔法使いの約束』は、1周年記念時に【1ツイート=1ダメージ】として、ファン同士協力してたくさんのツイートを行うことで敵を倒すキャンペーンを実施しました。
敵の残りのHPがリプライで届くため、あと何ツイートで敵を討伐できるかがリアルタイムで分かる設計となっていました。
キャンペーンは5日間連続で開催され、敵は毎日切り替わりました。
さらに敵の残りのHPによってリプライの動画も切り替わるため、毎日様々な動画コンテンツを楽しむことができました。
敵の討伐に成功するとゲーム内でアイテムがプレゼントされ、1周年を盛り上げるキャンペーンとなりました。
X(Twitter)をマーケティングに活用するメリット
X(Twitter)をマーケティングに活用する代表的な手段をご紹介しましたが、ここからは活用によるメリットをご紹介いたします。
ユーザーに見てもらいやすい
X(Twitter)には全世界に膨大な数のユーザーがいます。
自分のサイトやブログで日記を更新するより、X(Twitter)に投稿したほうが、利用者以外に多くのユーザーから見てもらえる可能性があります。
また、「ハッシュタグ」という機能を使えば、その話題をチェックしているユーザーの目にも留まりやすく、うまくいけば「リツイート」や「いいね」を獲得することができるでしょう。
店舗・企業の認知が高まる
店舗や企業を知らないユーザーとも交流したり、注目されるような内容を更新したりしていくことで、より認知を高めることができます。
オープンしたばかりのお店や、ひと目につきにくいお店なども、X(Twitter)をキッカケにファンを集めることができれば、お客さんが増えて口コミで広まっていく可能性があります。
ユーザーの声を聞くことができる
X(Twitter)であれば、ユーザーと近い距離で話をすることができます。
そのため、要望や感想などの意見を聞きやすいです。
この意見を活かしてサービスの改善や開発をおこなえば、ユーザーにとって魅力的なサービスとなるでしょう。
また「意見を聞き入れてくれる柔軟な店舗・企業だ」と思ってもらえるかもしれません。
インフルエンサーとつながる可能性もある
X(Twitter)などのSNSには、フォロワーが多く流行発信力のある「インフルエンサー」と呼ばれるユーザーが一定数存在します。
このようなユーザーがお店や自社製品などを気に入って、取り上げてもらえれば、一気に注目を浴びる可能性もあります。
内容次第で広告ツイートも拡散されることがある
X(Twitter)は、投稿したツイートをそのまま広告として利用する機能があります。
ツイートの下部に「プロモーション」と書かれているものが広告です。
しかし、このような広告ツイートであっても、面白い内容や役立つ情報を掲載していると、「リツイート」や「いいね」が多く付くこともあります。
そうすれば、広告効果は爆発的に高まります。
X(Twitter)をマーケティングに活用するデメリット
メリットの大きいX(Twitter)マーケティングですが、次の3つのデメリットは把握しておく必要があります。
効果が出にくい
X(Twitter)マーケティングの効果は、アカウントの運用を始めてからすぐに得られるものではありません。
戦略的にフォロワーを獲得できなければ、せっかくコンテンツを投稿してもなかなか見てくれるユーザーが増えないからです。
とくに企業アカウントは、広告やキャンペーンのお知らせばかりになってしまうと、ユーザーに敬遠されがちです。
ターゲット層とコンセプトを設定し、地道にユーザーの興味をひくコンテンツを投稿し続ける努力が求められます。
X(Twitter)マーケティングにかけられる費用や時間には、余裕をもって計画をする必要があるでしょう。
継続的な更新が必要
X(Twitter)は投稿した内容がすぐにタイムライン上を流れて行ってしまうため、継続的な定期更新が大前提です。
せっかくフォロワーを獲得しても、長期間投稿をしないでいるとフォロワーが離れていってしまう可能性もあるでしょう。
トレンドに敏感でさまざまな情報が溢れているSNSだからこそ、定期更新で存在感をアピールしフォローする価値があるアカウントであると示すことが大事です。
ターゲット層がX(Twitter)を確認するタイミングに合わせて、1日複数回の投稿が理想とされています。
アカウントを運用する担当者の負担は大きくなると予想されるため、前もって計画的にコンテンツを準備しておく必要があります。
炎上リスクが高い
X(Twitter)が高い拡散力をもっているがゆえに、炎上のリスクは避けられません。
好意的な内容で注目を集められるのが理想ですが、実際には企業にとって不利な情報が拡散される可能性も高いのが事実です。
いくら気軽にユーザーと交流できるSNSであっても、守るべきマナーやルールは徹底しましょう。
企業のイメージを決定づけるアカウントであることを忘れず、投稿する内容には細心の注意を払います。
拡散された内容の真偽に関わらず、炎上投稿を見たユーザーには企業に対するマイナスイメージが植え付けられてしまいます。
日頃から炎上が起きた場合の対処法を確認しておき、できるだけ被害を最小限に抑える対応を心掛けましょう。
ゲームアプリのTwitterマーケティングについてのまとめ
ここまでのポイントをまとめてみます。
- 「釣りスピリッツ」は実際の魚をプレゼントするキャンペーンを実施
- 「NieR Re[in]carnation」は継続性のあるスタンプラリーキャンペーンを開催
- X(Twitter)のオーガニック投稿によって広告費をかけずに行えるアカウントを作ることが大切
- Twitterは炎上リスクが高いため、対処法を確認しておく必要がある
- ゲームのプロモーションとTwitterマーケティングは暇つぶしの観点で相性が良い
- Z世代は暇な時間にSNSとゲームアプリを行き来している
- Twitterのトレンドワード上位にはアニメやゲームの話題が多い
X(Twitter)マーケティングは即時性があるので話題が作りやすく、拡散力を活かして劇的に認知を広げられる特徴があります。特にプレイ開始は基本無料で、アクティブユーザーを増やすハードルの低いゲームアプリのマーケティングには必須で活用したい施策です。
今回解説したX(Twitter)マーケティングを成功させるためのポイントをおさえながら、自社にあったX(Twitter)マーケティング方法を選んでいきましょう。
X(Twitter)キャンペーンなら短期間でアカウントを育てられ、高い効果が期待できるのでおすすめです。ぜひみなさんのマーケティング施策の設計にお役立てください。
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